「カイユボット展 ─ 都市の印象派」展が10月10日から開催予定!

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「カイユボット展 ─ 都市の印象派」展がブリヂストン美術館で2013年10月10日(木)から開催されます。

「カイユボット展 ─ 都市の印象派」展はフランスの印象派画家であるギュスターヴ・カイユボット(1848-1894)が生涯に描いた作品を総合的に紹介する日本初の回顧展です。

 

Portrait de l'artiste, Gustave Caillebotte, vers 1889, musée d'Orsay, Paris

《画家の肖像》
Portrait de l’artiste, Gustave Caillebotte, vers 1889, musée d’Orsay, Paris

ギュスターヴ・カイユボットはパリで繊維織物商を営む大ブルジョアの家庭に生まれました。大学で法律を学んだ後、画家になることを決意し、1871年アカデミスムの写実画家ボナに師事します。その翌々年にはパリ国立美術学校エコール・デ・ボザールの入試に合格します。

1874年にはドガと知り合い、その年に開催された第1回印象派展でドガからルノワールやモネを紹介され、彼らの反アカデミスムの思想に興味を持ちます。次第にカイユボットは国立美術学校そっちのけでその新しい思想や表現に没頭するようになります。

カイユボットは父亡き後、その莫大な資産を相続し、画家達のパトロンとなります。また印象派展開催のための資金や、額代などの諸経費も資金援助しました。

 

 

hana chan 注目の作品 パリ都会生活

 

Le pont de l'Europe, Gustave Caillebotte, 1876,oil on canvas, Musée du Petit Palais, Genève

《ヨーロッパ橋》
Le pont de l’Europe, Gustave Caillebotte, 1876,oil on canvas, Musée du Petit Palais, Genève

《ヨーロッパ橋》はパリの主要ターミナル駅であるサン・ラザール駅に架かる大きな橋を描いた作品です。

カイユボットは極端に鋭角的な遠近法を用いた構図をよく用いました。この作品はその構図が用いられた代表的な作品です。ちなみに、散歩するカップルの男性のほうはカイユボット自身がモデルです。

橋の奥に見える蒸気を見て思い出したのですが、サン・ラザール駅といえばモネの連作が有名ですね。この界隈はパリの近代化を象徴する格好の場所として印象派画家たちが好んで題材にしました。《ヨーロッパ橋》は橋の構造が当時とは異なりますが、現在の様子をGoogle ストリートビューで見ることができます。

 

Rue de Paris, temps de pluie, Gustave Caillebotte, 1877,oil on canvas, Musée Marmottan Monet, Paris

《パリの通り、雨》
Rue de Paris, temps de pluie, Gustave Caillebotte, 1877,oil on canvas, Musée Marmottan Monet, Paris

1877年の大作《パリの通り、雨》はサン・ラザール駅の近くのモスクワ通りとトリノ通りの交差点を描いたものです。今回展示予定のマルモッタン美術館所蔵版は人物の顔や背景の詳細が描き込まれておらず、シカゴ美術館所蔵版のための習作と考えられます。

《パリの通り、雨》も《ヨーロッパ橋》同様広角レンズを用いた写真をもとにして描かれており、遠近感が強調されています。

シカゴ美術館所蔵版と比べてみて、マルモッタン美術館所蔵版のほうがより「印象派感」が出ているような気がします。

 

Rue de Paris, temps de pluie, Gustave Caillebotte, 1877, 212.2 x 276.2 cm, oil on canvas, Art Institute of Chicago

《パリの通り、雨》
Rue de Paris, temps de pluie, Gustave Caillebotte, 1877, 212.2 x 276.2 cm, oil on canvas, Art Institute of Chicago,本展未展示

参考までに、シカゴ美術館所蔵版の《パリの通り、雨》です。絵のサイズはなんと 212.2 x 276.2 cm です。1877年に開催された第3回印象派展に出品され、サロン系の批評家から好評を得ました。雨が降っているのになぜか雨滴が描かれておらず、どこか不思議な印象を受けます。石畳の間に溜まる水面の反射がまるで写真のようにリアルです。

シカゴ美術館のキュレーターである Gloria Groom 氏はこの作品を「十九世紀末の都市生活の全体像」と評しました。

ちなみにこの場所もGoogle ストリートビューで見ることができます。

 

hana chan 注目のポイント

カイユボットの描くパリは、見る人に当時の都会生活の雰囲気を感じさせてくれるような気がする。何故か分からないけど、作品の細部にそれを感じさせる何かが宿っているのかな。

 

 

会場 ブリヂストン美術館
会期 2013年10月10日(木) ─ 12月29日(日)
開館時間 10:00 ─ 18:00(入館は閉館の30分前まで)
※毎週金曜日は20:00まで
休館日 月曜日
※12月16日、祝日は開館
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

 

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