俺はこう回る!クールでセンスの良い美術館の回り方5選

あの展覧会混んでる?

 

距離を変えて見る

距離を変えて見る

4. 距離を変えて見る

 

印象派画家の作品を鑑賞する時にはぜひ距離を変えて鑑賞してみてください。印象派画家が使う筆触分割(色彩分割)という技術の効果を体験するにはある程度離れたところから鑑賞しなければいけません。

 

筆触分割(色彩分割)は絵の具をパレットの上で混ぜずに、そのままカンバスの上に小さな斑点として塗る技術です。そうすると隣り合う色同士は鑑賞者の網膜上で混ざり合います(視覚混合)。本来、絵の具は混ぜれば混ぜるほど明るさが失われていきますが、この場合だと絵の具本来の明るさが保たれたまま混色できるのです。これは光の三原色を混ぜると白色になるという考え方そのものであり、移ろいゆく光をカンバスの上に表現するために編み出された最高の手段といえるでしょう。

 

国立西洋美術館の常設展は空いているので、飽きるまで筆触分割の効果を堪能することができます。展示室内も広いので、部屋の端から絵の直前まで移動しながら、視覚混合を味わいましょう。

 

 

角度を変えて見る

角度を変えて見る

5. 角度を変えて見る

 

距離を変えて見た後は、様々な角度で鑑賞するのもおすすめです。彫刻作品などの立体物は無意識のうちに角度を変えて見ていると思いますが、絵画は正面からしか見ない方もいるのではないでしょうか。印象派画家の作品では、絵の具をチューブから出してすぐにカンバスの上に塗っていくため、絵の具の盛り上がりが生じます。この盛り上がりに光が当たったとき、様々な角度に影が生じるため、これによって作品の印象も変わってくるのです。

また、正面から見ただけでは認識することができないように描かれただまし絵や、エル・グレコのように下から見上げられることを前提に描かれた作品もありますから、作品が最も美しく見える角度が存在する場合があります。このように、角度を変えて見ることは作者のメッセージを受け取るためでもありますのでぜひやってみてください。

 

The Ambassadors , Hans Holbein, 1533, Tempera

The Ambassadors , Hans Holbein, 1533, Tempera

参考までに、こちらはハンス・ホルバインの「大使たち」です。画面の下部にある謎の物体が何か分かるでしょうか。この絵はアナモルフォーシスという技法で描かれており、ある角度からしか正常に見ることができません。これは極端な例ですが、角度を変えて見ることで、新たな発見ができるかもしれません。

 

 

以上、クールでセンスの良い美術館の回り方5選 でした。美術鑑賞を楽しむ際の参考になれば幸いです。

 

それでは、良いアートライフを!

 

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