国立西洋美術館でゆっくりまったり美術鑑賞。常設展のススメ

あの展覧会混んでる?

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国立西洋美術館の常設展に行ってきました。

国立西洋美術館は、その名のとおり西洋の美術作品を専門とする美術館です。中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻を年間を通じて展示しています。このときは、特別展として「ラファエロ展」が開催されており、そちらは盛況でした。特別展の人混みに疲れてしまったら、観覧客もまばらなとても開放的な空間の中で、一流の絵画に癒やされてみてはいかがでしょうか。

 

では、ル・コルビュジエが設計したという本館からアートの旅に出るとしましょう。

 

瞑想

Meditation, Auguste Rodin, After 1900, Bronze

19世紀ホールでは、ロダンの彫刻が出迎えてくれます。この常設展、禁止されている何点かの作品を除いて撮影可能です。しかし、このときは一眼を忘れてしまいました。。。次に来るときは、NEX-7 を絶対持ってきます。

 

ロダンの作品は《瞑想》の他、《考える人》も展示されています。この彫刻はブロンズですが、大理石で作っていたら古代ローマの彫刻のように見えるのかもしれませんね。

14-16世紀の絵画エリアは、先般、「ラファエロ」展を見てきたためか、少々疲れてしまって長時間鑑賞できませんでした。次回この時代の絵画メインで見に来るとしましょう。

 

The Port of Saint-Tropez

The Port of Saint-Tropez, Paul Signac, 1901-02, oil on canvas

これはシニャックの作品《サン=トロペの港》です。新印象派の色彩分割で描かれていて、最高にカラフルです。このタッチの絵は距離を変えて鑑賞するのが最も良い鑑賞法です。館内は広いので、かなり遠くから鑑賞することができました。そういえば2012年に国立新美術館で開催された「大エルミタージュ美術館展」では、シニャックの《マルセイユの港》が展示されていて、感動したのを覚えています。《サン=トロペの港》の方が圧倒的に色数が多く、画面左と右の補色関係が画面に鮮やかさを一層強調していますね。

 

Harbour at Marseilles

Harbour at Marseilles, Paul Signac, 1907, oil on canvas, Hermitage Museum

 

参考までに、エルミタージュ美術館保有のシニャックの《マルセイユの港》です。こちらも画面左上から右下へのグラデーションが美しいです。

 

Willows and a Green Stream

Willows and a Green Stream, Henri-Jean-Guillaume Martin, 1943, oil on canvas

こちらは、アンリ=ジャン=ギヨーム・マルタンの《柳、緑の小川》です。この美術館に来るまで、この画家を知りませんでした。このフランスの画家の作品は自分の知っている印象派画家の作品群と何かが違っている気がしました。でも調べてみたら、彼の用いる点描技法はとても繊細で綺麗だということが分かりました。この作品の他にも国立西洋美術館が所有する作品が何点かあるのですが、現在は展示していないようです。私は《縫い物をする女》はルノワールとモネの中間のような、ちょっとスーラが入ったような、そんな気がしました。

 

そのほかにも、ゴッホの《ばら》、モネの《睡蓮》や《船遊び》、セザンヌ、ゴーギャンなど教科書的ですが一級品ばかりなので一度は見ておくべきでしょう。

 

The Bridge and Dam at Pontoise (Le Pont et le Barrage à Pontoise)

The Bridge and Dam at Pontoise (Le Pont et le Barrage à Pontoise), 1881, Paul Cézanne, oil on canvas

ちなみに、こちらはセザンヌの《ポントワーズの橋と堰》という作品です。青~緑系の絵の具ばかり使用していますが、微妙に違う色で細かく色分けされているため全く飽きません。この時代はまだ整然としたタッチですが、1900年代のサントビクトワール山になってくると、この頃の整然さは失われ、太い不規則なタッチへと変わっていきます。そういえば、2012年に国立新美術館で開催された「セザンヌ-パリとプロヴァンス展」でもこのタッチの変化に気づいたのを覚えています。

 

実はこの作品、2012年に個人から国立西洋美術館が落札した作品でした。落札額は $10,290,000です!タイミングとしては最高の時期の買い物だと思います。

 

ふう、印象派の旅はこのくらいにしておきましょう。

 

次は現代美術エリアへ移動です。

 

 

 

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