会田誠展 天才、その片鱗

あの展覧会混んでる?

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会社帰りに森美術館で開催中の『会田誠展』を見てきた。

彼の絵は、鮮やかな色彩とくっきりとした輪郭がとても美しい。記憶に残った作品としては、『ジャンブル・オブ・100フラワーズ』、『電信柱、カラス、その他』あたりだろうか。

 

『ジャンブル・オブ・100フラワーズ』はとにかく圧巻だった。どうしてアレを題材にしたのか全くわからないが、鮮やかさとダイナミックな動きに感動した。『電信柱、カラス、その他』は緻密に描かれた電信柱と美しいグラデーションが目を引く。しかし、じっくりと観察するとそこに描かれているのは日常的な風景ではなく、じわじわと背筋が凍るような恐怖に襲われた。これまで多くのメディアで彼の絵が取り上げられており、幾許かは知っていた。今回の展示でもそこまで記憶に残る作品は無いだろうと高を括っていたが、それは誤りだった。

 

彼の描く題材は、戦争、風俗、政治、サブカルチャー、死、性など多岐に渡る。彼は一般常識と言われているモノからの脱却というか、反体制というか、人と違う視点で物事を考えよう 的なスタンスが強い人なのではないだろうか。あと日本の古典的な作品との融合や、漫画という手段も多く使うため、日本人には非常にハマりやすい気がする。そして異例にも、仕切りで区切られた18禁のエリアも存在する。残酷、性的な表現が含まれる作品が展示されており、普段心の奥底にあり、決して表出することのないイメージがまざまざと陳列されていた。

 

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今回の展示は、絵だけにとどまらず、三次元に展開された奇々怪々な展示物も魅力的だ。こればっかりは、展示会に実際足を運び、俯瞰し、覗き、あらゆる角度から観察しなければ、作品の良さはわからない。

 

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作家/作品名:会田 誠《考えない人》 唯一撮影可能な作品

 

 

順路の最後で、美術大の学生たち5、6名が黙々と作品制作に励むという面白い取り組みが行われていた。会田誠的には作品を作っている学生たちも展示の一部という考えなのだろう。
ふと作業スペースの左奥に目をやると、そこでは髭を生やした中年の男が学生に混じって作品を作っている。

 

よく目を懲らしてみると、なんと会田誠本人ではないか!

 

あれだけの作品を作った男が順路の最後にいる。その事実に非常に感動し、彼の一挙手一投足を小一時間観察することにした。何か段ボールで『真実の口』的な作品を作ろうとしているのだが、”く”の字型に成形した段ボールの筒がうまく接続できないようだ。何度もハサミを入れ、試行錯誤しているが、無理だったのか最後にはポイッと投げてしまった。

 

その後は錐(きり)を段ボールに落として刺す、落として刺すを繰り返している。まるで小学生の図工の時間のようだ。人の心理は見ることができないので、行動や反応を見るしかないが、彼は… 子供の無邪気な心+多様な知識・知見を持ち合わせた人なのだろう。

 

 

 

そんな面白いアーティストの一面を覗くことができ、非常にエキサイティングな展示会だった。また行って、作品がどうなっているのか見届けたい。

 

さて、何か食べに行こうか。

 

 

 

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