Artist File 2013 at NACT (NEX-7)

あの展覧会混んでる?

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今日は現代美術を鑑賞するのと、近代建築を撮影するために、国立新美術館に来た。現代美術とは、「アーティスト・ファイル2013―現代の作家たち」という企画展である。企画展の感想は後ほど。まずはもう一つのメインである、近代建築の写真を公開しよう。

 

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国立新美術館は、2007年に開館した日本最大の延床面積を持つ国立美術館である。美術館独自のコレクションは持たないため、常に企画展のみが行われる。同じく六本木に存在するサントリー美術館、森美術館とともに「六本木アートトライアングル」を構成する。

建築したのは、黒川紀章氏。ガラスと曲線を多用したデザインが特徴的だ。細かい区画に分割されたガラスは、それぞれが光の効果によって異なる様相を呈する。きわめてメカニカルで無機的ながら、全体の波打つような3次元構造とあわせて、まるで生物の細胞のような有機性を感じる。

いくつか彼の作品を見ていると、いつしかその共通点に気づく。

まず、エントランスのガラスの円錐を見てほしい。この形態は、「愛媛県総合科学博物館」や、「志賀高原ロマン美術館」、「福井県立恐竜博物館」などで確認することができる。この「円錐」は様々な意味・機能を持って配置されるが、黒川紀章氏自身が亡くなる前に「円錐」に対する思いを記した詩を残している。

 


円錐の秘密

円錐は神の幾何学か。
水平の断面は
ニュートンの円軌道。
傾斜の断面は
コペルニクスの楕円軌道。
天空を刺し
天空へと消える幾何学。
寺院のいただきに冠(かむ)された鉛の円錐。
サンクトペテルブルグの円錐。
街のスカイラインの
黄金のスパイアー。
長距離弾道(だんどう)の狂気。
円錐の秘密。
円錐は神の幾何学か。

 

天空を刺し、天空へと消える幾何学。

なんとかっこいい言葉だ。

 

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そして、美術館内部では大小2本の逆円錐が床を貫いている。建築家の「円錐」に対する強い思いを感じることができる。しかしなぜ逆円錐なのか。円錐の先端は天空を刺すのではなく、地中を穿つ。

 

 

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波立つ透明のファサード(日没)

 

 

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波立つ透明のファサード(光の効果)

 

 

美術館に来たら、ぜひ作品だけでなく、建築そのものに対しても興味を持ってほしい。そして、印象派のごとく、時を超えて光との相互作用を楽しむべきだ。モネがそうしたように。

必ず、これまで見えなかった感動が見つかるはずだ。

 

 

 

 

 

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