古代エジプト展 死者の書の謎

あの展覧会混んでる?

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今、大英博物館から古代エジプトの至宝の一つ「死者の書」が六本木に来ている。「死者の書」とは死者が冥界の旅に出る際のガイドブックのようなもので、埋葬の際に死者に捧げられた。冥界の旅には様々な困難が待ちうけており、これらを乗り越え、再生・復活を果たすために呪文を唱えることが必要となる。「死者の書」には約200章にわたる呪文が記されている。

今回、世界最長の「死者の書」(グリーンフィールド・パピルス)を見ることが出来た。なんと全長37m!主人公はテーベを中心に上エジプトを支配していたアメン大司祭パネジェム2世の娘ネシタネベトイシェルウ。まぁ旅の全容は実際に見ていただくとして、ネシタネベトイシェルウの冥界の旅の途中、非常に気になるキャラクターが登場する。

 

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Sheet.76

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Sheet.12

 

 

ここには、ワニや蛇などの旅を妨害するものや、様々な人物、神が登場する。

しかしそのなかのどれに属すのか分からない、目と足だけのキャラクターが2カ所に登場。

 

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な… なんだこいつは…

 

 

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しかもネシタネベトイシェルウが祈っている… ので神?
(オバQの親戚との声もあるが…)
あまりの浮きっぷりに、覚えている方も多いのではないだろうか。

 

 

上は態度がデカそうだが、下はどこか癒される。。。
ちょっとした筆者の遊び心?いたずら書き? いやいや神聖な書にそれはないか。

 

大英博物館のキュレーター John H. Taylor 氏によると、Medjed というらしい。

死者の書の呪文からそう推測したらしいのだが、素人には意味がさっぱりわからん。


‘I know the name of that Smiter among them, who belongs to the House of Osiris, who shoots with his eye, yet is unseen.’

の文から関連があると考えたらしいが、詳細は未だ不明のようだ。なんか気になるのでアニやフネフェルの死者の書を見てみたが、このキャラが登場するのはネシタネベトイシェルウの死者の書だけのようだ。いろいろ調べてみると、John H. Taylor 氏が引用したと思われる文の日本語訳を発見。

【死者の書 第17章より】

何となれば、我は彼等の名を知ればなり。而して我は、オシリスの家に住まう彼等の中に居て、己の眼よりは光を放ちながら、しかも他には見らるることなきマアチェトなる者を知ればなり。彼は天を巡回するに、己の口より出づる焔を着用し、ハピに命令しながら、しかも他に見らるることなし。
-中略-
我は鷹の如くに飛ぶ。我は鵞鳥の如くに飛ぶ。我はかつて、蛇の如くに女神ネヘブ-カを殺せり。

然らば、此れは何ぞや。

 

己の祭壇を守る者らは、ラーの眼の如く、また、ホルスの眼の如し。

うーん、なんとなくそれっぽいか。

他からは見えない存在だが、そいつの目からは光を放っている。
祭壇を守る者で、ラーの目とホルスの目の如し。 か。

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ラーの目もしくはホルスの目というのは、エジプトの話題でよく出てくるこの目のこと。左目(ホルスの目)は月の象徴、右目(ラーの目)は太陽の象徴とされた。

 

己の祭壇を守る者らは、ラーの眼の如く、また、ホルスの眼の如し。

 

この最後の文から、他からは見えないが、左右の目を持つ者として、先ほどの謎キャラがイメージできないものか。

 

 

う~ん、深い。

これ以上考えると眠れなくなってしまうのでこの辺にしておこう。

まぁ結局素人なりの考えでしかないが、面白かったのでよしとしよう。
普段考えることの無い、古代エジプトについての興味を抱かせてくれた美術展に感謝。

あとどなたか情報をお持ちの方いましたら教えてください。

 

 

 

■管理人 hana chan の評価

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